五感とは、視覚(目)、嗅覚(鼻)、聴覚(耳)、味覚(口・舌)、触覚(手・肌)の
感覚のことです。
何かを食べたとき、この五感が複雑に絡み合い、何かしらの結論(美味しい、
まずい等)がでます。そして、複合的な要素が記憶となり、同じ体験をすると
呼び起こされ、脳を活性化させます。
例えば、ジュウジュウと焼ける音、匂い、空腹を満たすボリューム、香ばしい
焼き色、ジューシーな食感のステーキが美味しかった体験をしたとします。
違う日に、あの焼ける音と匂いがしてきたら、それだけでステーキを想像し、
美味しかった記憶がよみがえり、食欲がわいてきます。
さらにその時の光景、一緒に食べた人、会話、楽しかった感情なども呼び起こされます。
もし出てきたものが想像と違うものだったら・・・ガッカリしますよね。
このように、五感全てで感じ、脳に伝達され、考え、想像し、記憶をよみがえらせ、脳を活性化するのです。

『食べること』には、様々な要素が含まれます。味覚のみならず、五感全てで感じる味。また、いつ、どこで、何を、誰と、どんな理由で、どのように、どのくらい食べるか、さらにはその背景が食欲、味覚、記憶にまで影響します。
食べるということは、その背景、環境までも一緒に味わうことなのです。



料理は五感を使い、考える、想像する、記憶するなど、様々な脳への伝達、活性化を図ります。
もし、お子さんが料理のお手伝いをしたいと言ったら、出来ることだけで構いませんので、手伝わせてあげて下さい。
見守るには、少しがまんが必要かもしれませんが、脳の発達におけるトレーニングのひとつとして、また親子のコミュニケーションとして、お子さんにとっては大切な体験となるでしょう。そして、ほめてあげることも忘れずに!


視覚 ・・・・ 素材の鮮度、食べ頃を確認。火の通り具合、料理過程での食材の変化などを確認。
食欲を増す色彩、盛り付け。
嗅覚 ・・・・ 素材の鮮度、食べ頃を確認。料理の過程、でき具合の確認。食材や料理の香りの確認。
聴覚 ・・・・ 煮る、焼く、蒸すなど、料理のでき具合の確認。食材、料理を食べた時の音を確認。
味覚 ・・・・ 素材の鮮度、味付けやでき具合を確かめる。
触覚 ・・・・ 素材の鮮度、食べ頃を確認。食材の処理(むく、切るなど)。温度の確認。盛り付けをする。