きのちゃんのワインレポート

第5回 ワインと料理のマリアージュ

今回はフランスの白と赤のテイスティング。

まず始めの白は、CHABLIS PREMIER Cru(J.MOREAU&FILS)の2002年。
外観はまだ若いせいか緑がかった麦わら色で、香りはとても華やか。2002年とまだ若いのですが洋ナシやゴールデンデリシャスの甘い蜜の香りやシャブリ独特の火打石のフリンティさも感じます。味わいは、口に含むと爽やかな甘味がすっと広がり、酸味も充分にあってとてもフレッシュで、柑橘系の皮のような苦味も少し感じます。

シャブリはとてもなじみのある銘柄の一つですが、ただシャブリといっても、グランクリュ・プルミエクリュ・シャブリ・プティシャブリと4段階に格付けされています。今回テイスティングしたのはその中のプルミエクリュ。これは、キリッと冷して生ガキに合わせると美味しいと言われている、いわゆるシャブリらしいシャブリというよりも、もう少し高級なオマール海老や白身の肉のほうが合いそうなシャブリでした。魚貝類のフリッターにキュッとレモンを絞ってこの1本と合わせたら幸せな一時を過ごせそうですね。

次の赤は、1994年のHERMITAGE。
外観は黒味がかったガーネットで色調は濃く、ディスクは厚く粘着性もあります。土の香り、プラムやジャムを煮詰めたような香り、スパイスの香りも感じます。
味わいは深みのある甘味が初めに広がり酸味もありますが苦味はそれほど強くはありません。そして金属(鉄さび)のような冷たい感じもあり、これがシラー種の特徴といわれています。
料理を合わせるとしたら、スパイスを効かせたステーキ、秋から冬にかけてだとジビエ(鹿や猪など)を赤ワインで煮込んだ料理にも合いそうですね。また最近流行っているラムを使ったジンギスカンなんかと合わせても美味しいかもしれません。

ワインと料理は切っても切れない関係ですが、味覚よりも香りの要素と合わせるほうが相性ピッタリのワインを選択できると思います。バターを使った料理にはちょっとバターっぽい香りのする熟成したシャルドネ種のワインとか、スパイスが効いた料理にはそういう香りのするボルドーの赤とかいう感じです。このワインだったらこの料理に合わせたいなんて考えてテイスティングしたら楽しいし勉強にもなりますね。

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今月のテイスティングワイン

  • (左)CHABLIS PREMIER Cru (J.MOREAU&FILS) 2002年 フランス産 白
  • (右)HERMITAGE 1994年 イタリア産 赤

profile

大手証券会社に勤めるOLきのちゃん。ワイン好きが高じワインエキスパートの資格を取得。ワインの事も詳しいけれど、何と言っても飲むのが大好き。そんなきのちゃんが仲間たちと始めたクローズドなワイン会をレポート。どこかのお店で飲んだら目が飛び出るほど高いワインや希少なワインを、素敵なシニアソムリエの先生がオークションで手に入れ、紹介してくれる・・・ありがたくも不思議な会なのです。