フラワーコーディネート

フラワーアレンジメントのために

■基本テクニック 〜水あげ〜

水あげとは、植物に水分を補給することです。
土から切り離された植物は、花や葉から蒸発が進み吸水力も弱まります。また、一度茎の切り口が乾いてしまうと吸水力はほとんどなくなり花はしおれてしまいます。
植物を長持ちさせるために色々な方法を行い、本来持っている力で水分を補給できるよう手助けをしてあげるのです。
6種類の方法をご紹介します。
※花屋さんで購入する場合、しっかりと「水あげ」処理がされています。花が弱っていなければ「水切り」をし、1時間以上水に浸すことなく、直ぐに花瓶やオアシスにアレンジすれば十分です。
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  • 水折り

    茎を水中深くに入れて両手で一気に折ります。根元を取り捨てたら、たっぷりと水の入ったバケツなどに1時間以上浸しておきます。
    切り口がささくれて水に接する面積が大きく吸水力が強くなります。
    <向いている花材>
    ほとんどの花にOK!
    キク・カーネーション・トルコギキョウなど、茎が折れやすいものに適しています。
  • 水切り

    茎を水中深くに入れてハサミで斜めに切り取り、たっぷりと水の入ったバケツなどに1時間以上浸しておきます。
    斜めに切る事で茎の断面積が大きくなり吸水力が強くなります。
    <向いている花材>
    ほとんどの花にOK!
    バラ・ガーベラ・カラー・チューリップなど、水折できないものに適しています。
  • 湯あげ

    花や葉が湯気に当たって痛むのを防ぐために新聞紙でしっかりと巻き、空気中で根元を切り揃え、沸騰したお湯を入れた花瓶に10秒位浸したら取り出します。直後、茎の半分がつかる位水の入ったバケツなどに1時間以上浸しておきます。温度差で圧力がかかり、水を吸い上げやすくします。
    <向いている花材>
    ほとんどの花にOK!
    ブルースター・クレマチス・デルフィニウムなど、デリケートなものや弱ったものに適しています。
  • 焼却法

    花や葉が火に当たるのを防ぐ為に新聞紙でしっかりと巻き、根元を切り揃え、2〜3cm位黒くなるまで強火で一気に焼きます。
    直後、茎の半分がつかる位水の入ったバケツなどに1時間以上浸しておきます。温度差で圧力がかかり水を吸い上げやすくします。
    殺菌効果があり、水の腐敗防止にもなります。
    <向いている花材>
    ほとんどの花にOK!
    特に弱った花・デリケートな花にOK! バラ・ビバーナム・ヒマワリなど、水分が少なく堅い茎のものに適しています。
  • 根元割り

    太い枝は十文字に細い枝は一文字に、ハサミで3〜5cm位縦に割り、裂け目を押し込みながら広げたら、たっぷりと水の入ったバケツなどに1時間以上浸しておきます。
    縦に大きく裂け目を入れる事により吸水面が多くなり吸水力が強くなります。
    <向いている花材>
    ほとんどの枝ものにOK!
    ヤナギ・ヒペリカム・ツツジなど、ハサミで切れる太さのものに適しています。
  • 根元たたき

    花や葉が折れたりするのを防ぐ為に新聞紙を巻き、コンクリートや石の上で根元3〜5cm位をハンマーでたたきます。
    茎の繊維がほぐれたら、たっぷりと水の入ったバケツなどに1時間以上浸しておきます。茎の繊維がほぐれて吸水面が広がり吸水力が強くなります。
    <向いている花材>
    ほとんどの枝ものやつるものにOK!
    リキュウソウ・クレマチス・千両など、根元割りが出来ないものに適しています。

memo

柴田ユカ 略歴
証券会社の社長秘書に従事する傍らフラワーアレンジメントおよび色彩学を学び、退社後、花の業界へ。
スクール派遣講師をしながら、花の基礎を学ぶべく花卉市場の中卸業で働く。ブライダル・イベント等のフラワーデザインや生け込みを多数経験し、2005年春、花を身近なものに、そして心豊かに暮らせるお手伝いが出来るようにと「Flower Design はなはじめ」を立ち上げ、現在に至る。