ぷち美人奮闘記

第65回 大切な人って?!

ちょっと強引に誘ってしまった・・・とりあえずは、飲まないと!3杯、4杯と、少し酔ってきたところで、

「先生、彼女いるんですか?」
「えっ?!いませんよ。」
「じゃぁ、好きな人は?」
「えぇ、まぁ。気になる人はいますけど・・・」
「へぇ~、どんな人ですか?」平静を装いながら、心の中では『よっしゃ!』と、テンションアップ!
「どんな人って・・・周りに気遣いの出来る優しい人で、しっかりしていて、そう、強い人かなぁ。」

昔、好きになった人に「レイさんは力強くて素敵です!」って、言われたことが・・・
ってことは、先生の気になる人って、やっぱり私のこと?やだ、ドキドキしてきちゃった。

「レイさん、そろそろ帰りましょうか。」
「あっ、はい。ちょっと化粧室に行ってきます。」

化粧室の鏡の前で、口紅を塗りながら気合を入れる!『よしっ!コクるぞ!ファイト・オー!!』

「お待たせしました。」と先生に声をかけ、「お会計お願いします。」と、カウンターにいた店主に言うと、
「もう、頂戴しました。ありがとうございます。」

出口に向かう先生の後を追いかけながら、店主に「ごちそうさま」と会釈して、外にでる。

私が何か言う前に、「レイさんのおかげでパーティーも華やいだし、友人も喜んでいたし・・・今日は、つきあってくれてありがとう。」

『つきあってくれてありがとう。つきあってくれて。つきあって・・・』 駅に向かって歩きだしたけど、なんだか、その台詞が頭の中で反響している。そう!今、言わなくちゃ!

「先生、あのう~私とつきあってくれませんか?」うわぁ~!言っちゃった!
私を見る先生の表情から笑顔が消えた・・・「ゴメンなさい!」

先日の先生の口から出た『大切な人』に始まり、今日のオーナーの発言。
私の中で、期待が確信に変わりかけていたのに、なに?この展開は!

「ゴメンなさい!レイさんは、ボクにとって大切な友だちとしか・・・」

正直、90%くらいはOKをもらう自信があった・・・のに・・・みごとに撃沈!
『大切な』って、すごく思わせぶりで、しかも都合の良い、罪な言葉だ!!

memo

フリーでマーケティングや企画の仕事をこなす、都内在住、バツイチ独身女性。
何でも一生懸命、強くたくましく…でもどこか弱い…。
40才を目前に、女の幸せって?きれいな人って言われるには?などと日々奮闘するレイちゃん。もしかしたら、あなたの近くにレイちゃんがいるかも…。